himeshi’s blog

Simutrans本体改造まわりのお話をつらつらと

路線図メーカーの使用状況データを眺めてみる

どうも,ひめしです.
いつも路線図メーカーをご利用いただきありがとうございます.

先日OTRPの使用状況ログを解析したので,路線図メーカーについても合わせて解析を行いました.

基本諸データ

  • データ集計日:2020年11月28日
  • データ収集開始:2019年12月
    2020年3月23日〜4月9日は,ログ収集用サーバーに障害が発生したため,ログ収集件数がゼロとなっています.
  • 対象本体バージョン:バージョン12以降(バージョン11は集計項目が不足しているため対象外です.)

OTRPとは異なり,MACアドレスを収集しているため,MACアドレスをもとに集計を行います.これにより,端末としての利用実態を把握できます.

累計ユーザー数

路線図メーカーは,一般的にたま〜に使うソフトウェアであるため,特定期間のアクティブユーザーではなく,累計ユーザーを第一の指標とするのが妥当です.
横軸は月(月の末日を基準としています),縦軸はその月までの累計ユーザー数です.2020年の1月から11月までを表示しています.

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路線図メーカーはそんなに頻繁にアップデートしているわけではないのですが,コンスタントに新しいユーザーが流入し,概ねリニアにユーザー数が増え続けているのが非常に興味深いところです.

なお,11月27日までログ収集非対応のv10_5を安定版として案内しており,そちらはDL数がv15の5倍以上あるので,実際の累計ユーザー数はこの数字の5倍程度と推測できます.OTRPのダウンロード数がせいぜい250程度で,実ユーザー数が200弱であることを考えると,路線図メーカーは実はかなり巨大なユーザーを抱えていることになります.今なお新しいユーザーが流入し続けていることを考えると,路線図を簡単に作るというニーズは実はそれなりの市場規模を持つものだったのかもしれません.

日ごとのアクティブユーザー数

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 先月2020年10月の,日ごとの起動端末数です.OTRPが毎日100〜130人に起動されているのに対して,路線図メーカーはせいぜい30人です.路線図メーカーはOTRPと比較して「たまに使う」ものであることがわかります.

OSの割合

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MACアドレスごとに,最後に稼働したときのOSを集計したものです.約86%がWindows 10上で走っているという結果になりました.Macは5%強で,レガシーなWindows OSで動かしている例も散見されます.文字が重なっているところはLinux(2件)とWindows Server 2016(1件)です.

本体バージョンの割合

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MACアドレスごとに,最後に稼働したときの本体バージョンを集計したものです.15系が多いですが,これは単純にリリースタイミングを反映したものだと考えられます.路線図メーカーは「たまに」使うソフトウェアですので,長い間使用せず本体もバージョンアップされないケースが多いと考えられます.

 

おわりに

こうして眺めてみると,OTRPとはだいぶ違った傾向が見れておもしろいですね.今なおコンスタントに新しいユーザーが流入していることは大変喜ばしいことです.今後とも路線図メーカーをよろしくお願いいたします.